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「 レコード再発見プロジェクト 」 〝 Made In Japan 〟で愉しむレコードの音色

取材日:2016年8月31日(水)

レコード盤製造の東洋化成、レコード針のナガオカ、レコードプレイヤーのテクニクスがコラボして進めている“レコード再発見プロジェクト”。そのプレス向けイベントが、東洋化成の末広工場で開催された。 カッティングからプレスまで一貫した製造が可能な、日本では唯一のレコード製造工場を公開したほか、アーティストの土岐麻子さんを呼んだトークイベントなどが実施された。

東洋化成、ナガオカ、テクニクスによる「 レコード再発見プロジェクト 」

レコード盤を製造する東洋化成、レコード針を開発・製造するナガオカ、ターンテーブルを開発・製造するテクニクスが3社合同で発足した「レコード再発見プロジェクト」のイベントが8月31日に東洋化成末広工場で行われた。

「レコード再発見プロジェクト」とは、2016年4月、日本の音楽ファンにレコードの魅力を広めることを目的に、東洋化成、ナガオカとテクニクスの3社コラボにより発足したプロジェクト。Made In Japan の高水準の製品作りと、オーディオ、音楽文化への貢献を目指している。
今回のイベントでは、「SL-1200G」を製造するパナソニック技術本部ホームエンターテインメント開発センター係長・志波正之氏、当プロジェクトで使用されるレコード針「MP-500H」を開発したナガオカの技術アドバイザー寺村博氏、東洋化成レコード事業部部長の石丸仁氏、ゲストに土岐麻子さんが登場した。

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左から寺村博氏(ナガオカ)、土岐麻子さん、志波正之氏(テクニクス)、石丸仁氏(東洋化成)。

9月9日発売!!Technics「SL-1200G」

テクニクス志波氏は発売前のSL-1200Gの実機でその特長を解説。SL-1200シリーズはDJ用ターンテーブルのスタンダードとして世界中で愛された銘機だが、このたび復活を遂げた新機種SL-1200Gは、外見や使用感はMK6までのシリーズを引き継ぎつつ、内部はハイファイオーディオ向けにブラッシュアップされ新たに設計されているという。
販売店では視聴環境を準備しており、シニア世代~アナログレコードを聞き始めた若い世代まで、幅広く好評を得ているという。

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レコード盤の情報をすべて取り出せるカートリッジ〝MP-500H"

続いてナガオカの寺村氏がカートリッジMP-500Hについて解説。

MP-500Hはハイエンドのカートリッジで、20kHzまでフラット。クロストークも25dB以上でとても高性能で静かなカートリッジだという。レコード盤の情報をすべて取り出せるのでどんな音楽も満足いただけると思うと話した。また針の素材としてボロンを使用。
最近では手に入りにくくなっているが、ナガオカ社では十分にストックしてあり供給には問題がないと話した。

また最近のアナログレコードブームに関しては、「本当に自分の欲しい音を追求するとなると、CDではなくアナログになるのでは」と見解を語った。
最近、桑田佳祐さんのソロアルバム『ヨシ子さん』の中で「“ナガオカ針”しか記憶にねぇよのフレーズ」があり、いろいろな問い合わせが来ているとのこと。     「桑田さんも当社製品をたぶん使ってくれているのではないかなと思っています」と話した。

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日本で唯一のアナログレコード製造工場

続いて東洋化成の石丸氏が、世界でもトップクラスの品質を誇る末広工場の生産体制について語った。
旧JIS規格に基づいて作業をしており、JISに準拠しないものはすべてNGにすることで徹底した品質管理を行っているという。
また材料以外のカッティング、プレスの工程を全て自社で行っており、アナログレコード自体ーが復活し、生産量が伸びている現在も一環した体制を整えていると語った。

イベント後半には土岐麻子さんがゲストに登場。
自身の作品もアナログレコードでリリースをしているが、毎回クラブのDJの方から反響があったり、個人的に幼い頃にレコードで聞いていた音楽に影響を受けており、
影響を受けた要素を詰め込んだアルバムをまたレコードで聞けるのは音楽をやっていて喜びに感じる瞬間だと語った。

また、この日のために特別にプレスされた7inchシングルを使って試聴が行われた。このシングルは彼女の最新アルバム「Bittersweet」から「Beautiful Day」と「ラブソング」の2曲をチョイスしたもの。自らレコードに針を落とし、「『Beautiful Day』はサウンド的にレトロなものを表現した音楽なので、アナログで聴くとい意味でよりぴったりマッチしていて『聴きたかった音はこれだ』と思いました」と感想を述べた。

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東洋化成末広工場を見学!!

トークイベントのあとは末広工場内の見学が実施され、マスター音源をラッカー盤に落とし込むカッティングマシンや、塩化ビニールからレコード盤を生成するプレス機などが公開された。
どの工程も非常に繊細な作業で、カッティングエンジニアなど、一人前の職人になるためには長い年月がかかるという。

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なお今回のイベントでは、東洋化成が主催し昨年実施されたイベント「レコードの日」が、今年も11月3日に開催される事が発表された。「レコードの日」にあわせてリリースされるエクスクルーシブなアイテムは後日、公式サイト等で発表となる。

「レコードの日」公式サイト
http://xn--u9j9gocyg7c6671b.jp/